鶏小屋の作り方を調べました。
ネット検索ででてくる鶏小屋DIY例をみると、なんと立派な鶏小屋を作っている方が多いことか。
もはや鶏小屋じゃなく家やん!こんなん無理やで!
作るならちゃんと作らねば。
夫は、そんな気持ちが強くなりすぎてたようで、鶏たちが大雛になろうとしているのにまだ作り始めません。
見かねて、「余ってる障子とベッド枠を使おう!」と提案しました。
あるものを使って自由に設計していいんだ!
夫は、なにか降りてきたのか、気持ちを切り替え数日で鶏小屋を作ってしまいました。
物作りは自由です!
作った鶏小屋こだわりポイント
- お金をかけずに鶏小屋を作りたい
- 古民家の横にあっても自然なデザイン
- 適度な日当たりと風通しで衛生面を保つ
- 害獣対策をしっかり
移住した当初は古民家に廃材がかなりあったので、
できる限り新しい材料を買わないというスローガンのもとに鶏小屋を作りました。
鶏小屋の製作工程
鶏小屋の設計図
私がデザインした雑すぎる設計図。
意味が分からん…
いよいよ鶏小屋を作る
ぶつぶつ言いながらも夫の鶏小屋製作スタート。
いらなくなったベッドの木枠をベースにします。
ちょっと大きめ、160×220くらいのサイズ。
長さを測って…。
古民家の残置物、蔵にあった障子を前後の壁としてガンガン打ち付けます。
「この障子枠は5、6万くらいする」
工務店の方がそう言ってたので、そんな障子枠をもったいない気もしますが、
障子ではなくても、ラティスなどホームセンターで購入できる既製品を組み立てると、鶏小屋作りはかなり楽になります
廃材の柱を使いました。
屋根の角度に合わせて斜めカットなどはせず、勢いで組み立てています。
細かい部分は気にしないのがポイント!
簡単に崩壊しなければOKです。
【鶏小屋 作り方】などで検索するとかなり本格的に作っている例がでてきます。
しかしDIY初心者にとって難易度が高すぎてできる気がしません。
少々のすき間は金網でなんとかすればなんとかなります。
屋根はベニヤ板の上に解体した小屋からはがしたボロボロの防水シートを張り、さらに板を重ねました。
古民家残置物にタッカーがあって、あっという間に金網が貼れました。
タッカーの強度は弱いと言われていますが、4年経っても金網がはがれることなく十分な強度だと感じます。
重さは結構あるので、基礎は作らず地面に置いただけです。
台風のときも大丈夫でした。
鶏小屋の製作にかかった費用
金網代3,000円
廃材を駆使して、予算を抑えた古民家風にわとり小屋ができあがりました。
障子はきっちりと作られているので、これを基礎にして小屋が出来上がる感じです。
古民家の横にあっても、全く違和感なくて良い感じに仕上がりました。
産卵箱
鶏の産卵箱の簡単な作り方は、こちらの記事で紹介しました。
鶏小屋の製作ポイント
衛生対策(カビ、ニオイ、虫)
鶏はきれい好き
鶏を飼って知ったのは、彼らがとてもきれい好きなことです。
ひよこのころから天気の良い日は必ず砂浴びをして寄生虫を予防、ストレス発散にもなっています
雨の日はびちょびちょに濡れていても、羽繕いをしていつのまにかふんわり。
そんなきれい好きの鶏たちのために、鶏小屋の衛生面は気を付けてあげたいところです。
風通しと日当たり
障子の格子部分がいい感じに風を通してくれます。
真夏は、小屋の中が暑くなりすぎないように注意します。
日差しを遮るもの、新鮮な冷たい水、送風機の使用も必要です。
鶏は暑さに弱く、暑さで卵を産まなくなったり熱中症で倒れることも。
鶏は意外と寒さには強いけど強風には弱いです。
冬の間は、風よけと保温のためにプチプチシートや農業用ビニールシートで小屋を囲むなどして強風と寒さから守ってあげましょう。
鶏小屋の地面は土のまま
地面は、床板を貼らずに土のままです。
土のままだと微生物の働き?で、糞のニオイはほとんどありません。
梅雨時期で気温と湿度の高いときは気になる程度。
掻き出した糞は、土に還して肥料になる。
無駄がなくて鶏を飼ってメリット多いなぁと嬉しくなります。
害獣対策
「すぐやられるよ」
わが家が鶏を飼うと聞いて、近所の人たちが口をそろえてそう言いました。
特にイタチに全滅させられた例は多く、イタチ対策としては金網を2重に貼る、地面からの侵入防止のためブロックを置くなどして対策しています。
木材を使っていると劣化で簡単に穴が開く可能性が高いので、定期的に小屋の周りを点検します。
また、キツネやアライグマ、タヌキなどは、動物の目線の高さまで木やパネルで覆い、外から鶏が見えなくする対策が重要です。
見えなければ襲わないそうです。
下からの侵入もあるので、小屋の周囲はブロックをおいて、掘っても掘っても中に到達しない対策も必要です。
そして犬。
野生動物は、犬の吠える声、おしっこ・糞の臭いに警戒します。
メスで小さい犬よりも、オスの狩猟性の高い犬のほうが効果があるのを感じます。
実際に夜になにかの獣がきて鶏たちが叫びだしたときは、犬を外に放って追いかけてもらいました(庭のなかです)
犬による警戒を続けると野生動物は、「鶏がいるけど、それ以上に自分の身が危ない」と判断して行動範囲を変えます。
ただ、しばらくするとまた別の個体がやってくるので、害獣対策は鶏飼育している限り続けましょう。
飼い犬も鶏とフレンドリーな子、鶏を餌にしか見ない子がいるので、一緒に飼育する場合は犬対策も必要になります。
金網、目隠し、地面の侵入対策ブロック、犬。
わが家の鶏小屋はこれで安全に守られています
【まとめ】DIYは自由!
- 廃材、いらなくなった障子、ベッド枠を活用してコストダウン
- 鶏はきれい好き、健康のためにも鶏小屋の環境に配慮
- 自分の技術、鶏の数に応じて、自由な発想で鶏小屋を設計
鶏小屋、産卵箱ともに、できるだけ簡単にお金をかけず作りたい方向けの鶏小屋の作り方を紹介しました。
鶏小屋作りは、鶏たちの健康と快適な暮らしを実現させるための空間。
飼い主が手作りした小屋で鶏たちが嬉しそうなら、満足度も高くなりますよ。